☆今回はまめっちさんへの「勝手に感謝祭」記事です☆
サブプライムローン問題を引き金とした今回の世界同時株安もいったん落ち着きを取り戻して,これからの下値は限定的だとの見方が優位になってきたようですね. このままだとチビッ子は「サブプライムローン,サブプライムローンって...そんなにサブプライムローンがいいなら,サブプライムローンのところの子供になんなさい!」とお母さんから言われかねませんし,もう私もいい加減飽きましたので,今日は違う話題で記事をアップさせてください. あ,もちろん気にはなっているんですよ.(^-^;;) まめっちさんがダウとS&P500の37年チャートを丁寧に分析してくださいましたので,その関連記事が書けないかなあと考えていたところ,自分の持ちネタの中にちょうどよさそうなのがありましたので,飲み会から帰ってきた夜中にエントリー記事に仕立ててみました. 今回は私もアメリカから話をはじめさせていただきます.(^-^;;) (実家に持ち帰っているノートPCに,いくつかの記事ネタが入っているフォルダをコピーしてきましたので...) え~ 米Yale大学のRobert Shiller(ロバート・J・シラー)教授が日経ビジネスオンラインに毎月記事を連載していますが,2006年11月7日付けの記事は 中国の高成長が埋もれる 16年ごとに倍増する世界主要国の1人当たり実質GDP http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20061102/112982/ という大変興味深いものでした. タイトルだけ見ると「巷でよく見る“中国なんてダメダメ論”か?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが,決してそういうことではありません.内容に少しでも興味のある方は,リンク先をぜひ読んでいただきたいと思います. この記事は大きく前半と後半に分かれていまして,前半を読むとなんだか有名な「アキレスと亀」を思い出してしまうのですが(このお話をご存じない方は,各自ググってください),とりあえずここではこの前半は置いといて,今回は後半部分を取り上げてみます.
Robert Shiller教授は1958年と2005年の米商務省のデータを比較・算出していて,「この約50年間でアメリカという国が成長することで増加した個人の収入を,アメリカ人はどんな分野に使ってきたのか?」というデータを示しています. それらをまとめると,“現在のアメリカ人の1人当たりの実質GDPは1958年の3倍であり,個人は増大した収入の27%を医療費,23%を住宅,12%を交通費,10%を娯楽費,9%を個人事業につぎ込んだことが分かった.また食品には8%,衣服は3%,化粧品などのパーソナルケア製品は1%で,福祉や宗教活動に3%,教育にも同じくらいの割合でしかなかった”とあります. 人が豊かになると何に対してお金を使うか? このエントリー記事の中では“豊か”を“まず金銭的に”と定義するわけですが,Robert Shiller教授のアメリカ社会の分析は,これからの中国を考える上でも参考になるのではないでしょうか.何しろ米・中はともにいろいろな意味で巨大な国ですし,間違いなく20世紀の主役だった国vs21世紀の主役候補No.1の国です.また「オレの国が一番だぜ!」という思想や自国のことしか考えてない点(なんて書くと,アメリカ人と中国人とその両国が大好きな人々に怒られちゃいますかね.ごめんなさい)などなど,西洋・東洋の違いこそあれ,実はお互いを嫌いつつも共通したところを持っている国同士だと思います(似たもの同士だから嫌いなのか?). ですから,“これまでのアメリカ人の行動”を“これからの中国人が取るだろう行動”として中国社会の各分野の成長を考察してみることは,極めて妥当ではないでしょうか. そこで上述の分析結果と中国株を関連づけて考えてみると, 【収入増大分の27%を使った医療】 ※医療はQさんもチカラ入れてますよね.チャーリー嶋さんは買うなと言ってますけど..... 医薬品,医療器具,医療機器,検診サービス,生命保険,バイオ関連,石油化学 .....もっとありそうなんですけど,当面はとりあえずこんなところで.(^-^;;) 【収入増大分の23%を使った住宅】 ※こちらもQさんがチカラ入れていますね. 不動産,銀行,損害保険,住宅メーカー,住宅機器,住宅建材,ガラス,セメント,ゼネコン,林業,上下水道,鉄鋼,石炭,石油・化学 .....かなあ. 【収入増大分の12%を使った交通】 ※陸・海・空がありますが,主役になりそうな自動車だけでもすそ野が広いですからねえ. 完成車メーカー,電子デバイス部品,ガラス,タイヤ・ゴム,産業機械・工作機械,鉄道,高速道路,航空,空港,インフラ建設,セメント,鉄鋼,石炭,非鉄,石油・化学,電力,発電機,損害保険,通信,情報配信サービス .....あたりでしょうか?ざっと挙げても多いですね.(^-^;;) 【収入増大分の10%を使った娯楽】 ※これまた範囲が広そうですね.なんでも娯楽になりそうですし. 旅行サービス,ホテル,上記の交通分野全体,カジノ,家電製造,家電販売,百貨店・スーパーマーケット等の小売り,TVショッピング,運輸,通信,情報配信サービス .....といったところですかねえ.正直,私の知識と情報ソースの不得意分野です. 【収入増大分の 8%を使った食品】 ※食欲は本能でも,贅沢=イイ物食べたい欲で,さらに現代は安全も重視されます. 食品,飲料,香料,農業,漁業,肥料,種苗,バイオ関連,印刷,産業機械,石油化学,百貨店・スーパーマーケット等の小売り .....が主なところになるのかなあ.これもちょっとだけ私の苦手な分野かも. 以下,割合が小さいので省略. このあたりが今後の中国社会での“伸び伸び業界”として連想されますかね. この各分野にITと環境が側面から絡んで,さらに加えて全人代影響部門でしょうか. ただし,各分野に関連する業界をただ連想するだけではなくて,Qさんの教えからすると「これらの業界にどれくらいの規模でどれくらいの期間,お金の流れができるのか?」を想像することが,とても大切な事なんだと思います. お金がたくさん流れてくる業界・企業はどこか?皆さんも自由に発想してください. そしてイケそうな銘柄やオススメの銘柄を発見したら,ぜひ私にこっそり教えてくださいませ. よろしくお願いいたします.m(_ _)m PR ∴ この記事にコメントする
● 好みの問題ですが
hwasaengさん、こんばんは。
セクター別にみると、医療・医療機器の分野は黎明期だと考えています。0233の診断薬は治療薬に比べて、開発費・開発期間も少なく短くてすみますので、国家政策にのってどう成長するか興味をもってみています。(ひと山当てると大きいですね!) 生保・金融は堅いところでしょうが、不動産関連の方が醍醐味は大きいと思います。 オールドエコノミーは、鉄鋼、石炭、非鉄、セメントもまだまだ妙味あると考えます。 また、国際コンテナや振華港口機械とか国際的な競争力と技術力のある企業もこの分野に限らず、面白い展開をすればと期待しています。 娯楽はカジノ、これは国民性というか妄想的な期待をしています。消費分野は、何とも言えません。 いまのところこんな感想です。 Re:感想ありがとうございます.^^
ハッチーさんこんにちは.
お返事遅れましてごめんなさい. >セクター別にみると、医療・医療機器の分野は黎明期だと考えています。0233の診断薬は治療薬に比べて、開発費・開発期間も少なく短くてすみますので、国家政策にのってどう成長するか興味をもってみています。(ひと山当てると大きいですね!) チャーリー嶋さんが「医薬品メーカーは買っちゃだめ」のコメントをする理由って,私にはよくわかりません.ハッチーさんは何か特別な理由を思いつきますか? >生保・金融は堅いところでしょうが、不動産関連の方が醍醐味は大きいと思います。 これから不動産への本格投資開始!ってところですよね.所長さんにいろいろ教えてもらわないといけませんかね.(^-^;;) >オールドエコノミーは、鉄鋼、石炭、非鉄、セメントもまだまだ妙味あると考えます。 >また、国際コンテナや振華港口機械とか国際的な競争力と技術力のある企業もこの分野に限らず、面白い展開をすればと期待しています。 鉄鋼は建材分野よりも自動車への対応がキーになると思います. 構造材に使われるハイテンはモチロンなのですが,それだけではなくて,例えばエタノール混合ガソリン用タンクへ使う鋼材なんかも,実はちょっと特殊なヤツなんですよ.それから自動車以外だと,鉄道用レールへの需要も見込めそうです.ただし,どちらもかなりの技術力が必要ですので,この先はそれに応えられるメーカーだけが生き残れます. 非鉄は必須ですけど,使用量とその用途については,今後の技術開発とその展開にも多少影響されるでしょうね.セメントはアジアをひと通り押さえるでしょう,たぶん. 石炭ですけど,電力への使用は環境面から原子力へシフトした場合にはやや前提が変わるかもしれませんね.液化石炭やガス化への利用は政府が乗り気ではないようですが,その政府の判断は極めて合理的だと私も思っております. この分野へは絶対に拡大はしないでしょう. それから鉄鋼への使用は,鉄鉱石についてもそうなのですが,炭質が少し問題になってきますね. >娯楽はカジノ、これは国民性というか妄想的な期待をしています。消費分野は、何とも言えません。 カジノはアメリカよりも伸びそうですよね.“国民性期待銘柄”という新たな推奨ジャンルを作りますか! ● こんばんは
hwasaengさん、こんばんは。
これは非常に面白い記事ですね。Q先生がよく話題にされる「医療と不動産の可能性」は、これらのデータを見るとさらに説得力を増すように思えます。バブル期の爆発力は不動産の方が上なのではと思っていますが、バブル崩壊後まで視野に入れると医療系の方が良いのでは、と感じています。チャーリー嶋さんが医療系を奨められていないのがなぜなのかとても気になります。 Re:私もこれ,参考になる記事だと思います.^^
まめっちさん,こんにちは.
諸般の事情によりお返事がすっかり遅れました. ごめんなさい.m(_ _)m >これは非常に面白い記事ですね。Q先生がよく話題にされる「医療と不動産の可能性」は、これらのデータを見るとさらに説得力を増すように思えます。バブル期の爆発力は不動産の方が上なのではと思っていますが、バブル崩壊後まで視野に入れると医療系の方が良いのでは、と感じています。チャーリー嶋さんが医療系を奨められていないのがなぜなのかとても気になります。 Qさんが不動産と医療にチカラを入れていらっしゃる理由を補強できるようなデータだなあと,私も思いました.0233買って良かったです. でもいま下がっていますけど.(^-^;;) チャーリー嶋さんの件は.私も理由がよくわかりません. ただし私,以前に日経ビジネスオンラインでの記事を読んで,「医薬品はインドの方が中国よりも伸びるのではないか?」と思っています. 理由は5つ. 1つ目は米食品医薬品局(FDA)が米国外で認可している医薬品製造工場の数です.これは即ち食品・医薬品の製品製造では世界一厳しい基準の製造技術と品質管理技術を持っていると言うことですが,中国は20に対してインドは60で世界最多です.ちなみに医薬品ではありませんが,Qさん銘柄のチャンマオもFDA認可工場のハズです(だから私もチャンマオを持っているわけですけど). 2つ目は特許に対する対応です.インドは医薬品に対する知財の保護整備が中国よりもしっかり整っています(特に2005年).中国の特許・知財保護の現状は,一般的に知られている通りのレベルですねえ...(^-^;;) 3つ目は世界の製薬会社との開発受託を含む提携です. 4つ目は2つ目と3つ目の結果から出てきた部分もあるのですが,後発医薬品(ゾロ薬)の製造供給能力です.ごく最近も外資の有名医薬品メーカーのいわゆる「改良特許」がインドで拒絶された(そのメーカーは特許庁ではなくて,インド国内の別機関に提訴中ですが,国境のない医師団などは「安い薬ができるので歓迎」のコメントを発表しました)のですが,医薬品,低コストのゾロ薬製造ではインドが国際的には現在のところ圧倒的に有利の模様です. 5つ目は豊富な人材量. 今後を考えると,唯一,中国に負けそうなのがコストですかね.単純な賃金単価比較は中国の約2倍程度の模様です.でも中国のコストは急上昇中ですしねえ... ということで,国内向けはともかく,チャーリー嶋さんも輸出まで考えると医薬品は中国よりもインドを買いだと,もしかしたら思っているかもしれません.(^-^;;) Re:エロエロ
ミルクさん,こんにちは.
事情によりお返事が遅くなって申し訳ないです.m(_ _)m >眠たくて読む気力ないですわ・・・。 スッ,スミマセン...(-_-;;) 字がやや小さめで長文なのに,文章もあまりじょうずに書けてなくて,内容もイマイチまとめきれてないので,読みづらくてごめんなさい.(^-^;;) アタマがスッキリしている時に読んでみてください. よろしくエロエロ. ● 無題
hwasaengんこさん、こんばんは
チャーリーどんが医薬品ダメって言ってるのは、薬価引き下げ政策のことを言ってるのではないでしょうか あと、薬の偽物問題 この問題も1回火が付いたらスゴイでっせ なんたって相当数の偽薬が出回ってるのは明らかで、大手販売店でさえ信用できないって噂ですから でもこれらはもちろん銘源とは関係ありませんから、銘源は大丈夫だと思います 銘源の成長路線は半年前のウンコと同じで、まず堅く思えます… (↑コラコラ、不吉なこと言うな!) Re:コメント参考になります!
あにぅ先生,こんにちは.
>チャーリーどんが医薬品ダメって言ってるのは、薬価引き下げ政策のことを言ってるのではないでしょうか なるほどねえ. チャーリーさんは薬価引き下げがあるから製薬はダメだと考えている一方で,Qさんは「そんな政策のことは私も当然知っておりますが,これからの中国の成長を考えれば,引き下げようがズリ下げようが,人々は健康を守るために薬を買いまくるので,あなたは何を心配なさっていらっしゃるのでしょうか?」ということなんですかねえ. >あと、薬の偽物問題 >この問題も1回火が付いたらスゴイでっせ >なんたって相当数の偽薬が出回ってるのは明らかで、大手販売店でさえ信用できないって噂ですから あ,確かにこれは気になりますね.だから私も「インドか?インドか?」という気持ちでございます. >でもこれらはもちろん銘源とは関係ありませんから、銘源は大丈夫だと思います >銘源の成長路線は半年前のウンコと同じで、まず堅く思えます… >(↑コラコラ、不吉なこと言うな!) う...(-_-;;)
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