∴ 久々の技術関連はエレキ方面をまとめて

エレキと言っても若大将とか青大将とか出てきませんので．(^-^;;)

昨日，昨年11月からやってきているスゲー忙しい仕事の波の第一波をなんとか乗り越えたので，ここ2，3ヶ月に起きたエレキ関係の話題で中国に関係のありそうなものをいくつか拾い読みしてブログネタにするという，ヒジョーに安易な戦法です．

深く考察もしておりませんし業界も偏っておりますので，「べぇっつにぃ～」と言う方もいらっしゃると思います．そんな方は“ぽちっ”とせずに，スキップしてくださいませ．

【中国の半導体業界全体にとって，あんまりおめでたくないニュース】
中国半導体工業会（CISA）が調査したところによると，2008年の中国での半導体産業の生産規模は，前年比で5％増にとどまる模様です．

とりあえずプラスですが，2007年が前年比24.3％増だったことからするとこの急ブレーキぶりはかなりのものですね．景気減速は確かです．(-_-;;)


【中芯国際集成電路製造（SMIC：00981.HK）のおめでたいニュース】
とりあえず45nmプロセスでの量産への歩留まりにメドを付けたことを発表した模様です．

32nmについても去年の10月にアメリカ政府からの生産技術移転の承認をゲットして，この1月からプロセス開発を開始するらしいので，まあとりあえずこの調子で・・・ってことですかね．
SMICは日本の某半導体大手のファウンドリとしても存在感を増しつつありますし，微細プロセス応用のマイクロマシン開発も始めたとか．
とはいえ，ファウンドリ世界最大手である台湾のTSMCは40nmプロセスでの量産がすでに開始されています．(^-^;;)


【サンテックこと無錫尚徳太陽能電（Suntech Power：STP/NYSE）のおめでたいニュース】
2007年に太陽電池の生産量で世界第三位に躍進したサンテックですが，先月，太陽電池セルとモジュールの生産能力が1GWに到達したようです．
（GWは“黄金週間”ぢゃないことに注意）

なんでも新本社社屋も完工したそうで，面積は1万8000m2だし毎時1MkWの発電能力を持っている太陽光発電システムがあったりと，かなり豪勢ですねえ．

でもおめでたくないニュースもありまして，同じく先月，Wuxi工場で労災が発生した模様です．(-_-;;)（Wuxiって，漢字で書くとどこなのよ？？）

そういえば太陽電池で思い出しましたが，1月13日の“招財ACTIVE”の夕刊に“興業太陽能技術の上場初日，12％高で取引終了”というニュースが出ていました．

:::::引用ここから::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　太陽光発電の中国興業太陽能技術控股（750/HK）は上場初日の13日、IPO公募価格を12.38％上回る1.18香港ドルで取引を終えた。
　初値は1.07香港ドル、高値は1.43香港ドル、安値は1.07香港ドル。出来高は1億64万株、売買代金は1億2382万香港ドルとなっている。
　公募価格は仮条件（1.00-1.20香港ドル）の下限に近い1.05香港ドル。6000万株の発行で2800万香港ドル（手数料などを除く手取り概算額）を調達した。資金は5割を内外プロジェクトの建設、3割を太陽光発電（BIPV：Building Integrated Photovoltaics）システムの購入、1割を太陽エネルギー関連製品・システムの研究開発費、残りを運転資金に充当する。

:::::引用ここまで::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

中国はだだっ広いのに雨が少ない場所も多いようなので，水資源的にはピンチですが太陽光を利用する発電（太陽光発電や太陽熱発電）施設を大規模に建設するのに非常に都合がよいでしょう．
日本のNEDOも今年の10月から日本国内ではなくて中国の浙江省で，中国政府と共同で太陽光発電による小規模電力網を実現するための実証運転を開始しましたよ．
ご存知でしたか？

そんな太陽光発電の景気がよい話題がある一方，世界の多結晶シリコンは今年は供給過剰で価格下落が予想されています．理由は「景気がよさそうな業種にはとにかく参入！」ということです．
07年の時点では多結晶シリコンを供給するメーカはわずか7社で市場の大半を占めていたのに対して，その後に60社以上が多結晶シリコンの生産計画を発表したらしいですよ．そりゃ増えすぎ．(^-^;;)


【中国石油天然気（ペトロチャイナ：00857.HK）のおめでたい（かもしれない）ニュース】
エレキ関係でなぜペトロチャイナ？と思われる方，私も最初はスルーしていたニュースです．(^-^;;)
先月，フランスとイタリアの合弁会社STマイクロ（STMicroelectronics）の電力線トランシーバーが中国での自動検針システムに採用されたというニュースが出たのですが，よく読んでみると採用企業は中国株投資家にはお馴染みのペトロチャイナの親会社である中国石油天然気集団（CNPC）でした．

リンク先にも“中国全土の100万世帯以上の家庭における水道 / ガス / 熱 / 電力消費量に関して、遠隔地からの情報収集と管理を実現します。”と書いてありますから，間違いなく管理の能力が向上しますよね．

中国人って“ゴネ方”が凄そうだから，これで代金の取りっぱぐれが少しは防げるようになるかも．ははは．(^-^;;)