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中国株の動きにつながるかもしれない産業技術(テクノロジー)・動向の中で個人的に気になるニュース&世間で流行中の財テク(この言葉自体は死語ですな)&旅行中のテクテクを素材にします
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いつも中国についてあんまり関係がないマニアネタばかりの記事を,しかもたまにしかアップせずに大変恐縮しておりますので,金曜日に「牛馬さんオフ」に参加させていただいたお礼がてら,たまには広く一般ウケするような話題でも...と思いまして.(^-^;;)

今日は先週末のダウを反映して下落しましたが,一時よりも下げ幅は小さくなっていますね.下げも香港市場そのものが原因ではないややこしい状況なので,「売らなければならない」と思う人は売るのが正解なんでしょうし,「このまま放置で」と考えればホールドでやりすごすのもよいでしょうし,「買いチャンス!」と判断すれば買うのがベストなんでしょう.

ちなみに現在のH株指数12519.75ポイントというのは,最高値から-38.63%の下げです.すでに4割下がっているわけです.張本人のNYは実のところここまでドカッと下がっていないようなので,まあ香港もいい加減付き合いきれないぜ...というレベルかも.


という難しい話は置いといて,今日の話題でございます.

「『中国はデカイ』『中国はデカイ』とはよく聞くけれど,『そのデカさがどのくらいなのか?』ってホントのところ,いまひとつピンと来ないんです」という方は,私も含めてたくさんいらっしゃるのではないかと思います.私のようにまだ中国に行ったことがない方の場合は,なおさらですね.(^-^;;)

そこで中国のいくつかの省・都市の経済規模(域内総生産)を取り出して,ASEANの主要国や日本の限定地域と比較するとイメージが浮かびやすいと思いますよ.




このグラフは2006年の中国のいくつかの省・市の域内総生産の実績値と,省・市単位で行われた2007年の共産党大会や他の公式的な場で掲げられた2010年または2011年または2012年までの目標値(各省・市で異なりますので,ひとくくりにしました)を,ASEAN主要諸国および九州全域の2006年の国内総生産(GDP)と比較したグラフです.ただし比較は各国の通貨を米ドル換算で統一しておりますので,現在の為替レートがやや不安定なこともありますし,その辺りは大まかに捉えてください.
※日経産業新聞の2007年8月24日付の記事やJETRO,民間シンクタンク,大学,九州経済産業局のデータを使っています.

これを見るとわかりますが,中国は省や市(直轄市)クラスでも,現在のASEAN主要国のGDPと同水準の経済規模に到達している地域が国内にいくつか(いくつも)あるということです.

特にいま発展が遅れている内陸の省・市の成長目標は裕福さを先取りしている沿岸部よりも高いところにありますが,スマートな発展のためには労働集約型産業ではなく,関連産業の裾野が広くて国内の市場成長も大きく見込める自動車産業や,高度技術による付加価値の高い製品を国内だけではなくて世界にも送り出すことが出来る情報・通信産業に力を入れてくるでしょう.また外資系企業の誘致にもさらに力が入るでしょう.

ここで気になるのは生産コストアップ(世界に対する競争力低下)として影響が出てくることになる「1人当たりの総生産」ですが,現在でもインドネシアやフィリピンの水準である1,500ドル前後に留まっているのは,上のグラフで言うと河南省や四川省,陝西省に重慶市です.またタイの1人当たりのGDPは3,000ドル強でインドネシアやフィリピンの2倍程度ですけれど,このレベルだとグラフには挙げてありませんけど山東省(経済規模は広東省の次です)が該当します.

ちなみに広東省や江蘇省はここからさらに20%くらい高く,北京市は6,000ドル以上,上海市だと10,000ドル前後,香港だと27,000~28,000ドルにもなります.そして九州は30,000ドルと言ったところです.

現在の域内総生産や1人当たりの域内総生産の額で考えると,中国国内では現在経済発展で先行している省・市でさえ,まだまだじゅうぶんな成長余力を残していると言えそうです.それに加えてまだ発展の恩恵に預かれない地域がたくさんあることを考えれば,例えば「タイは“中国の次”と言われているけど,投資するタイミングがヨクワカラナイヨ」という方なんかは,あれこれ手を出すよりも雑念を払って中国に腰を据えてじっくり取り組むのが,実はよろしいんじゃないかと思います.

もちろんみなさんご存じの通り,中国はインフレ懸念,株・不動産への投資過熱(バブル)への警戒,二酸化炭素抑制や大気汚染に水確保などなどの深刻な環境問題なんかも多く抱えていますので,これらの課題と経済全体の発展・成長とのバランスを取りながら未来に進んでいくことは非常に難しいというのも,アタマの隅に置いておきましょう.

ここで最後にベトナムですが,ベトナムの1人当たりGDPは700ドルですので,成長速度を考慮に入れなければ,重慶市や四川省の成長のさらに2倍くらいの“大当たり”になる可能性があるかも知れませんね.

“さらに倍”ということで,「はらたいらさんに全部!」なのか,「篠沢教授に全部!」なのかは,あなた次第ってことで.
私なら,そうですねえ...竹下景子さんあたりでどうでしょ?(^-^;;)

...でもQさんから「そういう中途半端な選択をするあなたのやり方で,投資がうまくいくなんて考えるのは甘いでしょう」って叱られるかも.
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